歴史散策の会

2012年12月13日



2012年度秋季 歴史散策の会  12月13日(木)
<旧東海道品川宿を歩く>    リーダー:小椋祥男


 暮れも迫った師走の忙しい中、24名の参加者を得て行われた歴史散策の会は幸いに好天気にめぐまれ、旧品川宿の面影をしのびながらの散策と、美味なる台湾料理の昼食を参加者一同で楽しんだ。ご案内役は恒例の金子省治先生で名所古跡案内とその歴史の講話を聴きながらの散策でした。

途中からは品川神社の禰宜(ねぎ)の地位にあり、又北品川町内会の副会長である立教38年卒の佐藤高 宮司に参加頂き、そのお取り計らにより普段は見ることのできない品川神社の宝物殿を特別に御開帳が可能になり、建物内部に鎮座されている徳川家康が関ヶ原の戦前に戦勝を祈願して寄進したという「三つ葉葵」紋章入りの「神輿」を目の前で拝見感銘し、又これも佐藤氏による、特別な計らいで南品川寄りにある日本武尊を祭神とする「寄木(よりき)神社」の石蔵造り本殿の内部まで拝見ができ、内部は装飾として「伊豆長八」作による天照大神と猿田彦命が「漆喰こて絵」として描かれており、旧品川宿でありながら、また古くからの漁師町としての鎮守の存在は改めて深い歴史を偲ぶ場所ともなった。

今回の散策コースは「京急青物横丁」⇒「品川寺(ホンセンジ)」⇒「旧東海道」⇒「荏原神社」⇒「東海禅寺」⇒「東海寺墓地」(賀茂真淵・沢庵和尚・渋川春海墓)⇒「品川神社(富士塚・板垣退助夫妻墓)」⇒「寄木神社」⇒昼食「品川宿本陣跡(聖蹟公園)」⇒「旧東海道」⇒解散。 帰途「JRまたは京急品川駅」。この10年来の歴史散策では参加各自が弁当を持参して公園や寺社の境内で思い思いに昼食をとっていた。今回は散策では初めての試みとして、参加者が一堂に集まってレストランか食事処で昼食をとることを企画しました。

品川っ子である宮司の佐藤高氏のお計らいで旧東海道品川宿にある30名が入れる台湾料理食堂「榕城(ヨウジョウ)」で昼食の貸切予約をし、美味なる中華料理を楽しんだ。 参加者が一堂に会席し懇談する時間をとり、12月の寒い中、暖かな台湾料理と裏メニューの特別スープで暖を取り、満腹感での至福のひとときを経て、あと一か所残る名所「品川宿本陣跡」を散策したあと解散。JR品川駅方面へと夫々の帰途についた。
 

(小椋祥男:S38年経)