5月26日クルーズ開催 絶好のクルーズ日和!葉山→茅ヶ崎えぼし岩を目指す旅


「当日の天候は 晴れ、23℃、南の風 3mで、絶好のクルーズ日和です」

 

クルージング同好会の世話人・田中先輩から、前日の確認連絡が入りました。田中先輩は過去数年の気象データから、晴れる確率がもっとも高く、クルーの方々の予定の合う日を厳選してくださっています。葉山マリーナから出港した「Cygnus (シグナス)II」は、マリーナから出るときはエンジンで、少し沖合に出たら帆をはって、風を受けて走ります。

クルーザーを操るのは、世話人の田中先輩をはじめとする立教大学体育会ヨット部OBのみなさま。川村英男さん(S44経済学部卒)、佐藤和夫さん(S47社会学部卒)、青池寿夫さん(S49経済学部卒)、石田道之さん(S50法学部卒)。みなさんの技とチームワークで、船はどんどん沖へと進みます。

 

普段車で走っている海沿いの道(国道134号線)を、こんなにも遠く、海から見るのは初めて。サーファーなどはもういない、だいぶ沖合の海上でした。

 

「あの白い建物は、何?」

「七里ヶ浜高校だよ、で山の上に鎌倉高校があるね」

 

年代は違えど、参加メンバーそれぞれが、共通の地域の話題や子供の学校、住んでいた場所、昨日まで行っていたという旅行の話などをしています。時間が経つにつれ少し風が強くなり、船はどんどんスピードを上げていきました。裏側から見た江ノ島の岩屋は、洞窟がたくさんあって、普段見る江ノ島とは全く印象が異なるものでした。江ノ島を過ぎると、サザンオールスターズの歌でも有名な、茅ヶ崎のアレが見えます。

 

♪えぼし岩が遠くに見える〜

涙あふれて〜かす〜んで〜る〜

心から好きだよピーナッツ

抱きしめたい♪

(チャコの海岸物語)

 

はい、そうです。茅ヶ崎のえぼし岩です。その遥か向こうには富士山が見えました。とにかくずっといい天気で、田中先輩が予告された通り、暑くなく、寒くなく絶好のクルーズ日和でした。途中帆を反転し、方向を反転する瞬間があったのですが、私は船の右側側面に座っていたので、セールの下をくぐり、反対側へと移りました。初めてのことに、おっかなびっくり。芳賀会長はセールにつながるヒモにやや足が絡まりかかって、ちょっとスリリングでした(笑)。その間ヨット部の先輩たちは、いろいろな紐を引っ張ったり、緩めたり、舵を取ったり、海上の漁網を確認したり。近付く船があれば、目視や確認でチームワークよく操船されていました。あんなに大きな船が、風の力だけでスイスイ進むことが、とにかくすごいです。

 

葉山マリーナ近くに帰ってくると、ヨット部の先輩たちはデッキへ上がり、ババババっと帆を畳みます。その手際良さはやはり長年の経験によるものなのか、鮮やかなものでした。マリーナでは空いている桟橋に横付けするのですが、これがまた美しいパーキングで(停泊?)。どこにもぶつかることなく、スッと縦列駐車みたいに船を操れるという事実に密かに感動していた私です。

 

これで「お疲れ様でした」と終わりになるのかと思いきや、ここからが本番とのこと!船内にあるたった1つのコンロで青池先輩が「伝説の家政婦サタン志麻さんレシピ」を作ってくださいました。青空の元、デッキでいただく出来立てホヤホヤの美味しいお料理や、買ってきてくださった美味しいパン、ブルサンチーズにお酒が進みます。

 

「体育会の合宿で脱走したことがあって」

「私の友人もヨット部でした!」

「実は小学校の時大病を患っていて、運動ができなかったが、大学で直談判してヨット部に入り、卒業後も世界大会で優勝した」←幼い頃の病気のことは、ヨット部の方々も初耳

「81歳ですが、ギターの練習で池袋まで通っています」

「週3でジムに行ってます」

「毎週金曜日は、ボクが食事を作る約束になっているんで」

「50歳になってから、公立中学の英語教師を始めました」

「学生紛争であまり授業がなかったから、法学部なのに4年で卒業できたよ」

「横浜の三溪園近くに住んでいたから、地元近かったね」

「旅行で行った富山、よかった〜」

「立教ヨット部のエンブレムは、世界で一番かっこいい」

 

などなどはじめましての方同士でも会話が弾むのが湘南立教会の良いところです。仕事柄、経営者の方の人生ストーリーをお聞きすることが多い私は、どの先輩のお話も興味津々で。ついつい深追いしてしまいました。

このたびは何から何までお世話になりました。おかげさまでとってもセレブな、楽しいひと時を過ごせました。ありがとうございます! (勝又裕子 H7経営卒)

 


本日の乗船者:小林郁子、松信智慧、勝又裕子、小池久雄、芳賀孝志、田中征彦

ヨット部OB:川村S44、佐藤S47、青池S49、石田S50