健康ウォーキングの会

2014年3月22日



昨年6月に次女に男子が誕生し、10月に母を亡くした悲しみに浸る間もなく子供の世話をすると言う仕事で、私の日常生活は、一変した。日記を読み返してみたら、びっくりするほど久しぶりの参加で有った。前日の21日の夜に八木さんから明日からウオーキングの集合時間は、9時半になりました。とメールを頂いたのと、当日の晴天が後押しをして、久々の参加となりました。

JR藤沢駅改札付近には、見慣れた懐かしい面々がいらした。男性12名女性3名で改札を通って平塚駅へ、駅前の弦斎通りは、電線も無く、広々として、青い春の空が実に気持ち良く目に入って来た。暫く歩くと、リーダーが村井弦斎文学碑の前で足を止めた。村井弦斎は、明治の大衆ベストセラー作家である。

≪食道楽≫と言う本が当たってここに一万坪の邸宅を建て邸内に果樹園、畑、家畜を飼って自然食品を食し家族と生活していた現在流行の生活を明治、大正時代に先取りして生活した人なんだなあ。と感心した。ちなみに現在放映されているNHK朝ドラ≪ごちそうさん≫の主人公めゐ子の級友小説好きの桜子と駆け落ちした桜子の夫、室井幸斎(食をテーマに作家になろうとしている人)は、原作者森下佳子が村井弦斎にオマージュを捧げて誕生した人物である。とチーフプロデュサー岡本幸江さんとの対談で話している。益々興味の有る場所で有った。

そこから金目川(通称花水川)沿いにサイクリングロードに出ました。春らしい又自然の感じが漂う川には、沢山の鴨や水鳥が泳いでいたし、川辺には、桜並木が続いて≪残念ながら咲くのは、後10日後くらい≫でも満開の桜の時には、人が多くて、こんなにゆっくりと散策する事は、出来ないだろうな?と本当にゆったりした気分で歩いていると、リーダーや気の利く方が≪自転車が来ましたよ~、端によってくださ~い≫と声をかけてくれました。すると、≪ご迷惑をかけます。“ありがとう“≫と言う男性。≪真ん中歩くんじゃね~よ≫と言う女性。せっかく春を楽しんでいた気分も一瞬にして嫌な気分に。どんなに家で嫌な事が有っても決して後者には、なるまいと心に誓う。

いつの間にか立掘親水公園に着いてここでそれぞれ持参のお弁当にする。トイレタイムもここで。もう少し皆が公共心を持って使用して欲しいと思うトイレだったのが残念でした。大分疲れた足を持ち上げて、再び歩きだす。ここからは、渋田川になって鷹匠橋までひたすら川沿いに春を体に感じつつ≪真土大塚山公園≫にやって来た。

其の頃から同行していた主人の様子がおかしく、身体が斜め右に傾きだした。私は、残念だったがここで、リタイアして途中で帰宅。この際もリーダーが無理せずにお疲れの方は、バスでお帰り下さい。の声掛けを何度かなさったので、思い切れ、あとお二人と4人で平塚へ戻った。後日病院へ行ってCTを撮り何事もなく、ただの疲れ、75才以上の男性に多い症状との事、一安心しました。自分に合った距離を楽しめば実に良い運動です。
 

神谷三英子